2024年12月26日 社長コラム
思い出を「撮る、残す」から「見返す」へ
社長コラム おもいで日和

2008年にiPhoneが世に登場してから15年以上経ちます。2024年1月時点で日本のスマートフォンの普及率は、携帯電話所有者のうち97%とされています。スマホの進化により、撮影をすること自体への敷居は完全に低くなり、更にはSNSの普及も相まって、写真を撮ることは記録を残すだけでなく、自己表現や情報の伝達手段としても大きく寄与するものとなりました。

ハレの日の行事を通じて、お客様の幸せな思い出作りのサポート役の我々としては大勢の人々に対して撮影機会が増えることは嬉しい限りです。「撮影するシーンが増え、撮影機器も高性能で軽量になっている」「スマホやPCといったデバイスやクラウドも含め保存することもし易くなった」これらの便利になった側面がある一方で、個人的には「撮った写真を見返すことって比例していないんじゃないか?」と思います。

SNSでアップする写真は即時性もあり、撮影データを他者や世間に見てもらうというフェーズへの移行は比較的早く、実行度も高いと思います。しかしながら、いわゆる“思い出”として後々振り返られるように撮影したものは「撮りっぱなし、保存しっぱなし」状態になっているように感じます。

ふとした機会に昔の写真を見ることで、「ああ~懐かしい!こんな時あったね。」とついついアルバムをめくる手が止まらなくなったり、一緒に見た人との会話に花が咲いたり……なんて経験は誰しもがあるのではないでしょうか?

自身や自分の家族はもちろんのこと、他人同士のやりとりでも、一瞬にして互いが過去へ遡り、当時に対して感傷に浸る様子を見ると、温かい気持ちになります。撮影し保存することは「きっかけ」であり、最終的にそれを見返すことで、写真や動画の価値・存在意義はより高められ、何よりもそれを見返している人自身が「ああ、撮っておいて良かったな…」とお金では買えない幸福感を得ると思います。

撮影すること自体はコモディティ化していく世の中で、今後、自分はこのタートルという会社を通じて、思い出事業の一環として写真(思い出)を見返す場面を今以上に提案・創出し、人々の幸せな人生に寄与したいと考えています。